精子の凍結についてお話しします。精子に関しては、人工授精を行う日、体外受精を行う日いずれの日にも必ず必用になります。
それぞれの日に、当日に精子を採取してもってきていただくのが一番良いのですが、どうしてもその日は、「出張で宮崎にいない」など、精子をもって来られない人がいます。そんなときに、精子をあらかじめ凍結保存しておくのが、精子の凍結です。この凍結を行えば、その日に精子がもって来られなくても、保存した精子を使用することによって対応できます。
ただし、この精子の凍結に関して気を付けなければならないことがひとつあります。それは、精子は一度凍結すると約60%しか元に戻らないと言うことです。100匹の精子を凍結したら、60匹しか生き返らないと言うことです。これは、今の精子の凍結においては避けられない事実です。なので、精子の状態があまり良くない人(精子の数が少ない人、精子の元気がない人)には精子の凍結に関しては、あまりお勧めできません。